エポガードシステムの製品仕様及び性能一覧
エポガードシステムの製品仕様及び性能をご紹介いたします。
全て標準仕様での表記となります。
塗装前処理洗浄剤「ノンクロール200」
金属表面に汚れや錆があると、塗膜と素地の密着性が悪く、剥離等の原因となり、塗料本来の性能を発揮するためには洗浄工程が必要です。
ノンクロール200は、従来より金属塗装分野で使用されている脱脂洗浄剤(塩素系溶剤、シンナー等)に比べ、汚れに対する浸透性、溶解性、脱脂洗浄性に優れ、塗料の密着性をより強固なものにします。
用途 |
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特徴 |
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性状 |
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荷姿 | 15.3kg・3.4kg |
標準使用量 | 0.1kg/㎡ |
使用期限 | 1年 |
下地処理剤「JM-S200」
JM-S200はキレート剤、該キレート効果を助長する各種溶剤等、独自の配合処方によりなる「エポガード200」(錆転換型特殊エポキシ樹脂系下塗り塗料)の前処理剤です。
素地調整後の鋼材表面に塗布することにより、錆層及び素地に浸透しキレート反応物を形成し耐食性を付与すると同時に、「エポガード200」の錆転換機能を促進します。
キレート反応物(皮膜)は又、後工程(「エポガード200」の塗装)での作業性・密着性を向上させます。
用途 |
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特徴 |
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性状 |
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荷姿 | 13.76kg(3.44kg×4)・3.44kg・0.86kg |
標準塗布量 | 0.03kg/㎡ |
使用期限 | 1年 |
錆転換型特殊エポキシ樹脂系プライマー「エポガード200」
エポガード200は独自処方による、特殊キレート剤配合のエポキシ樹脂系錆面塗料(プライマー)です。
該キレート剤が鉄の錆層及び素地に強力に浸透し、化学反応による錆の固定化(キレート被膜形成)で、錆の進行を抑制します。更に、キレート被膜はエポキシ樹脂層で厚く覆われるため、錆の原因となる水分、酸素を遮断し、且つキレート被膜が有する還元力により、錆を安定な黒錆(マグネタイト,Fe3O4)に転換させます。
エポガード200は耐薬品性等に優れ、上塗り塗料(アクリル、ウレタン系等)との密着性も良好です。
エポガード200は低溶剤系で、塗膜に柔軟性があり、硬化収縮による旧塗膜の引き起こしがありません。
用途 |
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特徴 |
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荷姿 | 15kgセット・5kgセット |
標準塗布量 | 0.15kg/㎡ |
使用期限 | 1年 |
性状及び安全衛生
エポガード200 | ||
主剤 | 硬化剤 | |
主成分 | エポキシ樹脂 | 変性脂肪族ポリアミン |
外観 | 黄色粘稠液体 | 黄褐色粘稠液体 |
混合比(重量比) | 4 | 1 |
比重(20℃) | 1.05±0.05 | 1.02±0.05 |
加熱残分(%) | 70以上 | |
可使時間(ポットライフ) (500gスケール) |
20℃ 約330分 | |
塗り重ね乾燥時間 | 1~10日以内 | |
標準塗布(推奨)量 | 150g/㎡(ドライ膜厚70μm) | |
危険物表示 | 第4類第1石油類危険等級Ⅱ | 第4類第2石油類危険等級Ⅲ |
有機溶剤中毒予防規則 | 第2種有機溶剤等 | |
労働安全衛生法 (表示対象物質) |
メチルエチルケトン20~30% | メチルエチルケトン15~25% フェノール24% |
エポキシ樹脂の硬化剤による 健康障害の防止のための基準 |
– | エポキシ樹脂硬化剤に該当する |
耐薬品性
薬品名 | 濃度 | 浸漬結果 |
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食塩水 | 3% | 1000時間 異常なし |
苛性ソーダ | 10% | 1000時間 異常なし |
硝酸 | 10% | 1000時間 異常なし |
塩酸 | 10% | 1000時間 異常なし |
灯油 | – | 1000時間 異常なし |
次亜鉛素酸ナトリウム | 3% | 1000時間 異常なし |
上記の試験板は(SS-41鋼)→「ノンクロール200」で洗浄
→「JM-S200」を刷毛塗り→「エポガード200」を刷毛塗り(60~70μm)
→上塗り「ウレタン系塗料」を刷毛塗り(30~50μm)
→(20℃×7日間)→試験
性能
鉄板との密着性 | 25/25(2mm碁盤目25個、セロテープ剥離) |
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上塗りとの密着性 | 25/25(2mm碁盤目25個、セロテープ剥離) |
耐リフティング性 | 異常なし(JIS-K-2371) |
塩水噴霧試験 | 1000時間異常なし(JIS-K-2371に準ずる) |
耐水性試験 | 1000時間異常なし(JIS-K-5400に準ずる) |
鋼鉄板の外観 ※1 | 黒錆に変化 |
上記の試験板は(SS-41鋼)を1年間暴露→3種ケレン以上→「ノンクロール200」で洗浄
→「JM-S200」を刷毛塗り→「エポガード200」を刷毛塗り(60~70μm)→乾燥(20℃×24時間)
→上塗り(ウレタン系、30~40μm)→乾燥(20℃×7日間)→試験
※1(1年間暴露)→塗膜を剥離→外観の状況を目視で観察